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【2018年6月】ホイアンの入場券の購入&提示システム

ここ数年で日本人観光客が急上昇しているベトナムの中部都市。ビーチリゾートのダナンに加え、世界遺産のホイアンの2都市を観光するプランが定番。そのホイアンに訪れる観光客は、日本人だけではありません。世界中から訪れる旅行者で毎日にぎわっています。

しかし、近年は入場制限や新しいシステムなどが加わり、ちょっとしたトラブルが多発しているようす。そこで、今回は2018年6月末現時点でのホイアンの歩き方をご紹介します。

ホイアン観光には入場券の購入が必要

IMG_8688.jpg入場券はカラーなどが定期的に変わる

まず最初にお伝えしたいのが、ホイアン観光をする際には写真上のような入場券の購入が必要となります。左側が半券で、右側が各名所に入場する際のチケットとなります。チケットは5枚綴りで、料金は12万ドン(約600円)。

ここで得た売り上げは旧市街を維持する保全費用に充てられるとのこと。毎年洪水に見舞われるホイアンは、年々家屋の老朽化が加速。入場券の料金も定期的に見直され、値上がりもありますのでご注意ください。

入場券は販売窓口で購入しよう

DSCN1685.jpg入場券の販売店

入場券の販売店は御覧のような木造の簡素な窓口にて販売。旧市街の入り口及び内部に複数設けられていて、7:30~21:30が営業時間となります。

スタッフが一人しかいないので、12時から13時半頃までは休憩でいない場合もあります。原則一人一枚なので、「名所を見学しないから私は要らない」といったことはできません。つまり、名所を見学するチケットだけではなく、旧市街に入るそもそもの入場券としての役割を持っていると考えましょう。

基本名所見学は5か所。6か所目は2枚目を購入

IMG_8689.jpg中華色漂う寺院(會舘)

入場券は1枚で5か所のスポットを見学することができます。もし6か所見学したい場合は、2枚入場券を購入しなければなりませんので、料金は24万ドン(約1200円)。計十か所見学できることになるので、6か所見学予定の方は、10か所選ぶのがおすすめです。

入場券は各観光スポットの出入り口傍で係員に提出します。旧市街には全体で約21か所以上の名所がありますが、そのすべてで入場券が必要というわけでもありません。

DSCN2087.jpgホイアン布市場

例えばホイアン布市場や、旧市街郊外にある小さな寺院の見学では入場券を求められない場合もあります。一方、博物館や旧家の見学は、基本的に漏れなく入場券が必要となります。

日本橋の係員対応は非常に微妙

IMG_1897.jpgホイアンの象徴日本橋

ホイアンの象徴でもある日本橋。観光名所の1つであり、またチャンフー通りとグエンティミンカイ通りを繋ぐ橋でもあります。バクダン通りからも回ることはできますが、見つけにくい路地に入らなければならないほか、遠回りとなってしまうため、基本両通りの行き来は日本橋を使います。

ただし、日本橋も入場券が必要な名所の1つ。基本概念としては、「見学する場合は入場券が必要。ただ通り抜けるだけなら不要」となります。

DSCN0063.jpgチャンフー通り側の日本橋

ただし、当然係員はその観光客がどちらか分かりませんので、とりあえず渡ろうとしている観光客を呼び止めて入場券を切ろうとします。係員によっては「渡るだけだよ」が通じないこともありますので、不愉快な思いをすることもあるかもしれません。

日本橋に入る際は、カメラやガイドブックを隠すだけでも有効。「これなら大丈夫」というルールはありませんので、ご注意ください。

半券は旧市街の出入りのために保管を。提示が必要

IMG_8874.jpg旧市街の様子

5枚綴りのチケットを使い切っても、旧市街の散策に残るのであれば、半券は必ず持っておいてください。また、旧市街内部のアンホイ橋を通った先にあるホテルに宿泊している旅行者も、旧市街に入る際に半券が必要です。

係員によっても対応が異なるので絶対ではありませんが、「ホテルに行く(帰る)ために旧市街を通らなきゃいけない。観光はしない」と係員に言っても聞く耳を持ってくれない場合が多々あります。半券を見せれば通しくれますが、捨ててしまったり落としてしまって提示できない場合は、もう一度買うはめになる可能性もあります。

夜は自由に出入りできる!

IMG_8889.jpg夜のホイアン市街地

旧市街にある観光スポットやレストランは21時頃にはすべて閉店します。その後の旧市街の出入りは自由となり、入場券も必要としません。夜のホイアン散策だけであれば、無料でできるというわけです。

入場券の有効期限は1日?

入場券の有効期限は、原則1日ですが、こちらもあくまでも原則。次の日に引き続き使えることもありますし、旅行会社やツアーガイドによっては「1日ではなく一度の滞在中有効」という人もいます。ルールは明確化されていないので、ケースバイケースであることも覚えておくといいでしょう。

観光のシステムを知り、ストレスのないホイアン滞在を

今回紹介したシステムを知っておけば、当日に係員から理不尽な要求をされても、「あっ、このことか」と思いだすことができますね。入場券を巡って、外国人旅行者が係員と押し問答をしている様子もよく見かけますので、入場券の価値とシステムを事前に把握しておくと、不愉快な思いをすることもないでしょう。

著者プロフィール

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ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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