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ベトナム中南部4大観光エリアを楽しもう。

東南アジアのベトナムには年間70万人以上の日本人が訪れます。その中には、ベトナムに魅了されて2度、3度と訪れるリピーターも少なくありません。「ありきたりなハノイやホーチミンは飽きた」。そんな声も聞こえてきそうです。

そこで、今回はベトナム中南部に焦点を当てて紹介。日本人旅行者がきっと楽しめる4つの観光エリアをご紹介します。

1.ベトナム最大級のビーチリゾート「ニャチャン」

IMG_0401.jpgニャチャンビーチ

日本人にとっては、「ベトナムのビーチは?」と聞かれたら、真っ先にイメージするのは中部のダナンかもしれません。最近はどこの旅行会社もダナンに注目していますね。しかし、欧米人にとってのベトナムのビーチリゾートはここ「ニャチャン」。

ロシア人やオーストラリア人、アメリカ、フランスから来る旅行者がとりわけ多く、市街地に広がるニャチャンビーチはいつ来ても大繁盛。数百のパラソルの下でくつろぐ海水浴客をうかがうことができます。規模はダナンのビーチと同程度ですが、賑わい振りや市街地のお店の充実度は、まだまだニャチャンがダナンを上回ります。

IMG_0435.jpg毎日大賑わいのニャチャンビーチ

「初めてのベトナム旅行者はダナン、旅慣れた人はニャチャンがおすすめ」というのがベトナム在住者の考え。ニャチャンの市街地は大きな繁華街となっているので、ダナンのような独特の静けさや"風情"はちょっとありません。その代わり海で泳ぎ、おいしい料理に舌鼓を打ち、観光地を巡るといった、基本的な旅を楽しむことができます。

海以外では巨大テーマパークの「ヴィンパールランド」、チャンパ王国の遺跡の「ポーナガル塔」、ローカル度満点の屋内市場「ダム市場」などがあります。また、ツアーに参加すれば船で行く離島巡りも楽しめます。1日、2日では到底時間が足りませんので、できれば一週間前後の中期滞在がおすすめです。ちなみにニャチャンまではホーチミンから国内線に乗り換えて1時間となります。

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2.ベトナム人の避暑地。高原地帯「ダラット」

IMG_6259.jpgダラットの市街地にて

ダラットはベトナム人にとってはハネムーンの場所として人気。さらに標高1400mの高原地帯に位置しているので、気候も穏やかで、色とりどりの花が咲き誇ることから、女性が行きたい旅先エリアとなります。

ダラット市街地は広くなく、中心にダラット市場を構え、その周辺を囲むようにお店が並んでいるのが特徴。ハノイやホーチミンに堂々と構えるようなスーパーマーケットやショッピングセンターはなく、市場や個人商店がまだまだ現役で活躍、そんな町並みとなります。

DSCN8998.jpgプレン滝で象乗り体験

ダラットでは自然に身を委ねるアクティブ系の観光スポットが多くあります。「日本の都会で社会をおくっていると、ふとダラットが懐かしく思えてくる」というダラットに魅了された日本人もいるほど。

プレン滝で象乗り体験をしたり、ランビアン山で少数民族から民芸品を購入したり、スアンフーン湖の湖畔に建つカフェで午後の日差しの中コーヒーブレイクをしたりと、そんな穏やかな時間を過ごすことができるのがダラットの特徴。夜はナイトマーケットが毎夜ダラット市場周辺で開催されます。夜遅くまで続く露店や深夜食堂を、パートナーと一緒に肩を並べて歩いてみてください。

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3.おいしいコーヒーに民族料理!「バンメトート」

IMG_5718.jpgバンメトート最大の観光地「ラック湖」

バンメトートはホーチミンから国内線で行けるダクラック省の町。ダクラック省の中では最大の面積を誇りますが、他の観光地と比べると素朴さが残り、田舎風情漂う町並みとなります。バンメトートには複数の少数民族がベトナム人と共存していて、少数民族の地を訪れる観光散策が人気。

近年は道路整備や公共インフラも整備され、市街地には星付きのホテルが建つようになったほか、旅行者行きつけのレストランも増えてきました。

IMG_5478.jpgベトナム人なら誰もが知っているチュングエンコーヒーの本店がある

バンメトートに来たらやりたいことの1つが、「チュングエンのコーヒーを飲む」ということ。チュングエンといえば、ベトナムで最も有名なコーヒーメーカー兼ブランド。ハノイやホーチミンといった都心から田舎までどこでもある高級カフェチェーンを有しています。そのチュングエンの生まれた地がバンメトートで、現在でもコーヒー豆はこの地の特産。

2年に1度コーヒーフェスティバルがバンメトートで開催され、日本人含む多くの諸外国のバイヤーが買い付けに訪れます。それ以外では象に乗って湖を渡るラック湖ツアーや、少数民族の暮らしを除くツアーなども人気。

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4.ホーチミンからバスで行ける一大リゾート地「ムイネー」

IMG_2895.jpg港町としてのムイネーの顔も

最後にお届けするのはムイネー。ホーチミンからバスで6時間で行くことができる港町。一昔前から欧米人の間でホーチミンと併せて行くリゾートの定番となっています。

海沿いにはバンガローの宿泊施設が並び、部屋を出たらすぐ正面が砂浜、といったシチュエーションが魅力。「ホテルがオンザビーチのリゾートエリアはダナンとムイネーだけ」という人も多いほど。

IMG_9084.jpgオープンエアで食べるシーフードは本当においしい!

ムイネーに来たら必ず体験してほしいのが、オープンエアの食堂。メインストリートのグエンディンチウ通り沿いにはこの手の食堂が多く並び、雄大な海を眺めながらシーフードやベトナム料理を頬張ることができます。

また、観光地としては市内にあるイエローサデューンと郊外にあるホワイトサデューンが人気。さらに小川を裸足で歩く妖精の渓流も自然溢れる観光地。2泊くらいから楽しめるので、ホーチミンとムイネーの計5泊6日程度の日程を組んでみてはいかがでしょうか。

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都市から離れたリゾート地が日本人に人気

日本の現代社会で日々生きていると、ふと立ち止まって南国の癒しを求めたくなります。そんなときは、ホーチミンやハノイといった都会ではなく、中南部のリゾート地に足を運んでみてはいかがでしょうか。

著者プロフィール

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ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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