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日本橋から行こう!ホイアン旧市街「グエンティミンカイ通り」

ベトナム中部のホイアンを目指す日本人旅行者が近年は多くなってきました。歴史上日本と接点があり、情緒豊かなホイアンの町並みは、日本の古き時代を思わせるノスタルジックな風景。老若男女問わず日本人旅行者が気にいるのも頷けます。

今回はホイアン旧市街を構成する「グエンティミンカイ通り」をご紹介します。

アクセス

DSCN0107.jpgグエンティミンカイ通りの様子

グエンティミンカイ通りは旧市街の中心。世界遺産の象徴でもある「日本橋」から繋がる道。日本橋から東に繋がるのがチャンフー通りで、西に繋がるのがグエンティミンカイ通りとなります。

IMG_2086.jpgグエンティミンカイ通りはお土産店も多い

ダナンからホイアンにくる多くの観光客はハイバーチュン通りもしくはレロイ通りを南下して旧市街に入るため、グエンティミンカイ通りへ入るには日本橋を渡ることとなります。

ただ、日本橋は世界遺産の名所となり、有料で購入する入場券が必要となります。本来渡るだけであれば不要なのですが、最近は入場券を強制的に切られるようです。事前に購入しておきましょう。

旅の一コマ。情緒豊かな風景が広がる

IMG_2114.jpg画家。立派な絵を描いてくれます

グエンティミンカイ通りはチャンフー通りやバクダン通りよりも人は多くなく、散歩するにはおすすめの通り。グエンティミンカイ通りには多くの現地人がいまも暮らしているので、彼らの笑い声や生活の様子も見ることができます。あまり遠くへ行くと戻ってくるのが大変なので、日本橋周辺を往復するといいでしょう。

また、お土産店も日本橋付近に集中していて、シルク製品を買えるお店がいくつかあり、旅行者に人気があります。

DSCN0101.jpg露天商にも注視してほしい

また、グエンティミンカイ通りには伝統の民芸品を売る露天商も多くでます。写真上のこちらは泥粘土を固めた笛。よく見るとさまざまな動物の形をしています。

それ以外にも当時の古銭(レプリカ)や昭和の香りがする厚紙のプロペラ機なども。小さな子供も喜びますし、大人も手に取れば懐かしさがこみあげてくることでしょう。

DSCN1579.jpgホイアン建築の最大の特徴ともいえる

両開きの扉の鎧戸はホイアン建築の象徴。お土産店では、この鎧戸を利用して、商品を陳列しているのが普通。画になる風景ばかりなので、こちらもインスタ好きには注目してほしいところ。

馮興家(フーンフン家)を見学

DSCN1551.jpg馮興家の1階内部。リビングは広い

日本橋傍に建つ「馮興家(フーンフン家)」は名所の1つ。貿易商が建てた家で、200年以上の歴史があります。現在は8代目がここで暮らしていて、観光客向けに家を解放して建物内のガイドを務めています。

DSCN1561.jpgこの格子ははずれるようになっている

1階のリビングを見上げてみると、御覧のような格子がはめられている箇所があります。こちらは先代の知恵ともいえる工夫。ホイアンでは昔からいまにいたるまで、毎年台風の時期に洪水に見舞われます。

トゥボン川が氾濫すると、1階が床上浸水して人が住める状況ではなくなってしまいます。そのため、この格子を外して荷物を2階に運び入れるのです。

ホイアンののどなか雰囲気に心癒される

グエンティミンカイ通りは他の目抜き通りより散策範囲は広くありません。しかし、その狭い範囲には、お土産店や名所、露天商などホイアンの魅力をたくさん見ることができます。日本橋を見学するついでに、是非グエンティミンカイ通りを散策してみてください。

著者プロフィール

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ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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