ホーチミンからバスで2時間で行ける海の町ブンタウ。日帰りツアーに参加すると、その多くはバックビーチとキリスト像へ行くのが定番。しかし、ブンタウまではバスで一本で行けるため、個人で行くことも十分可能。もし個人で行った場合は、他の観光スポットにも足を運びたいところ。

今回はブンタウで旅行者にも人気の一押し寺院を紹介します。

ツアーでも定番。市街地に建つ「タンタム廟」

内部は派手な装飾が施されている

こちらはタンタム廟と呼ばれる寺院。19世紀ベトナムは中北部のフエに王朝がありましたが、そのザーロン帝からミンマン帝時代に活躍した三人の指揮官を祀っています。

クジラの骨

写真だと分かりにくいですが、寺院内には大きなクジラの骨が安置されています。このクジラは神の遣いと言われる南海将軍とも言い伝えられています。南海将軍は漁業を行う船を海難から守ってくれるという保護神で、現在でも信仰の厚い現地人は、海に出る前にこのタンタム廟にお参りに来るそうです。

タンタム廟
住所：77A Hoang Hoa Tham St

巨大な大仏を見学！「釈迦仏台」

寺院の装飾にも注目

市内中心部から海沿いを走って北上すると小道があるので、そこを通り抜けると見えてくる丘の上に立つ仏教寺院。森林に囲まれているものの、寺院奥の高台から望めるブンタウの海の景色は絶景です。意外と広い面積で、入口付近にはお土産売りの行商や露店が十近く並んでいます。

真っ白な大仏

敷地内は入り組んだ道で、石畳の道や階段をひたすら歩きますが、その道中は随所に仏像や仏教にちなんだ石像があります。これらはすべて釈迦の一生を表したもの。旅行者も少なくありませんが、ベトナム人にとっては神聖な場所で、他の仏教寺院よりも信仰心の厚い教徒が参拝に訪れます。

釈迦仏台
住所：610 Tran Phu St.

僧侶の生活ものぞける。海沿いに建つ「涅槃寺」

ベトナムの大仏はカラフルなのが特徴

1974年創建の比較的新しい仏教寺院。ブンタウのバックビーチから海沿いをひたすら南に進んだところにあります。複数の僧侶がここで寝泊まりをしているほか、読経や経典を呼んでいたり、洗濯をしている様子など、彼らの何気ない日常をのぞくことができます。敷地内の見学は自由で、カラフルな釈迦像や壁に欠けられた仏教絵画などに注目したいところ。

僧侶が暮らす場所は別堂に分かれている

同寺院は海沿いの丘にあるため、そこから望む雄大な海の景色も必見です。砂浜や海水浴場はありませんが、沖を見渡すと漁船や大きな貨物船が流れている景色を一望でき、異国の港町らしさを体感することができます。

近くには同じ通りに有名なキリスト像も聳えていますので、併せて訪れるといいでしょう。

涅槃寺
住所：66/7 Ha Long St.

ブンタウで一番大きな釈迦像。「タウ寺」

真っ白な釈迦如来像

ブンタウで最も背の高い釈迦像が建つ「タウ寺」。いままで紹介してきたブンタウ市内の寺院では最大級かつ、もっとも観光客向けの華やかなスポットです。晴れた日には正面に広がる雄大な真っ青な海を背景に記念撮影をするのもおすすめ。また、釈迦像や本堂内の仏像に買った線香を立てるのもいいでしょう。

露店商も多い

敷地内や入口傍には10を超える露天商と屋台があり、仏教にちなんだ線香や数珠だけではなく、子供向けのおもちゃやアイス、お菓子、屋台料理なども扱う店もあります。ちなみに、ベトナムでは観光客も自由に本堂に入れますし、線香をあげてお参りすることもできます。「自分は仏教徒じゃないけど、やってみたい」という方でも問題ありません。

タウ寺
住所：170 Tran Phu St.

[local, 304]