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ベトナムの楽園「フーコック島」の5つの魅力

フーコック島というと、あまり聞きなれない方が多いかもしれません。ホーチミン発のツアーで行けるメコンデルタ地方の最西端であり、カンボジアとの国境にも面しています。一昔前まではフーコック島といえば、ベトナム人だけが行くような隠れ家的観光エリアでしたが、現在は外国人も多く訪れる観光都市として発展を始めました。

そこで、今回はフーコック島の5つの魅力をご紹介します。

1、ひと夏を過ごせる中長期滞在にも最適

IMG_0689.jpgリゾートとはまた違う滞在余暇を楽しめる

フーコック島は近年になってようやくインフラが整ってきました。鉄道はありませんが、小さな小島なのでタクシーを使うのもいいですし、中長期滞在であればバイクをレンタルするのもおすすめです。フーコック島に1泊や2泊しかしない旅行者が多いですが、実はフーコック島は中長期の滞在にも向いているエリアといえます。

IMG_0709.jpgのどかなワンシーン

通常リゾートアイランドに滞在するときは、複数の観光エリアがあるうちの1つか2つに滞在することになりますが、フーコック島は面積が小さいため、島全体が一つの観光エリアとして見なすこともできます。バイクで疾走すれば半日から1日で島内を一周することもできます。何日居ても飽きない発見を毎日することができるでしょう。

2、いつも傍には手つかずの自然が広がる

IMG_0157.jpg牛が草を食む光景

フーコック島は森林と海に囲まれた島。どこを歩いてものどかな風景を目の当たりにすることができ、心癒されます。フーコック島が道路整備されたのはここ数年の出来事。まだまだ町の中心部以外は赤土の道路も多く、傍には常に手つかずの自然が広がっています。溜池で釣り糸をたらしたり、現地人しか行かないような市場で鮮魚を買って網焼きして食べたり、美しいタイランド湾の海でシュノーケルやダイビング、ジェットスキーをして遊んだりすることも可能。

IMG_0213.jpgサオビーチ

もし海で泳ぐのが苦手なのであれば、砂浜でビーチバレーをしたり、日陰にハンモックを吊るして昼下がりの午後を昼寝して過ごすのも、また日本では体験できない非現実的な時間ではないでしょうか。滞在が数日程度だと、どうしても観光スポットをできるだけ多く回りたいと思うところですが、中長期滞在であれば、持て余すほどの時間を何をするともなく過ごすのも贅沢です。

3、地元民も観光客も多くないから、心身ともにリラックスできる

IMG_0423.jpg石山殿周辺

日本人旅行者の中でも、東南アジアのリゾートアイランドは人気がありますね。例えばマレーシアのボルネオ島、フィリピンのセブ島、タイのプーケット島などは観光のメッカとも言えます。一方フーコック島は現地人と旅行者含めてもそれほど多くの人で賑わっているわけではありません。中心部のユーンドン市には多くの人が集まりますが、それでも繁華街と言えるほどの規模ではありませんし、離島特有のゆっくり流れる素朴な時間を実感することができるでしょう。

IMG_0812.JPG大切な人と忘れていた貴重な時間を

ホテル傍のビーチは現地人も寄り付かないところが多いので、基本は宿泊者だけの利用となります。プライベートビーチ感覚で楽しむことができるのは、まだまだ旅行者が多くないフーコック島ならではの魅力ではないでしょうか。また、「にぎわっているビーチがいい」という方はケムビーチとサオビーチがおすすめ。ケムビーチは現地人向けで砂浜に屋台が立っていたり、行商が歩いていたりするローカルビーチ。サオビーチはマリンスポーツを楽しめたり、レストランでシーフードを堪能できる外国人向けのビーチとなります。

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4、おいしくて安い料理に毎日舌鼓

IMG_0484.jpgベトナムといえばブラックタイガー

日本でよく見かけるブラックタイガー(ウシエビ)にはベトナム産も多く含まれていることをご存知でしたか。全体の約1割強がベトナム産であり、また、ベトナムから見ると、日本は全体の2割強を輸出しているお得意様。そのブラックタイガーをはじめ、ロブスター、カニ、貝、ウニ、魚などあらゆる魚介を高い鮮度で堪能できるのも、また離島ならではの楽しみですね。

IMG_0493.jpgナイトマーケットの様子

また、あまり知られていないフーコック島の物価事情ですが、外国人や旅行者が行くようなレストラン、ナイトマーケット、ホテル宿泊施設などはやはり高いです。他の国々と比べたらもちろん割安なのですが、大きなロブスターやカニなどはやはり相応の値段をします。ただし、現地人が行くような食堂や、ケムビーチのようなローカルビーチでシーフードを食べるのであれば、ちょっとびっくりするような安さで堪能することができます。例えば、ウニは一つ50円、魚は一匹100円、シャコは500g(約15匹)で1000円といった破格の値段で楽しめます。

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5、リゾートであってリゾートでないのが最大の魅力

IMG_0849.jpgゆっくりと時間が過ぎていく

フーコック島をリゾートアイランドというと、少しイメージが違うかもしれません。心身のリラクゼーションを求めている人にとっては最高のリゾートアイランドかもしれませんが、パタヤやプーケットなど熱い夜や繁華街でショッピングなどを求めている人にとっては、多少退屈するかもしれません。しかし、それこそがフーコック島の最大の魅力。何の観光プランを練る必要もなく、自由気ままな時間を過ごす。

IMG_1091.jpgサファリパーク

午前中はビーチの砂浜で読書をして、午後は気分によって釣りをしたり、町を散策してのどかな田舎風情を感じる。夜はナイトマーケットに繰り出したり、オープンエアのバーでビールに酔う。夜の町をバイクで疾走して、夜空に浮かぶ満点の星を眺める。そして、ホテルに戻り、海の波の音を聴きながら静かに就寝......。

そんな日々に憧れている方は、是非フーコック島に訪れてみてください。フーコック島にはそのすべてがそろっています。

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著者プロフィール

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ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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