ベトナム最新情報ブログ(現地在住ライターによるベトナムの記事)

現地のベトナム人に人気のビーチ

現地のベトナム人の一押しのビーチ。しかし、その多くは外国人は知る由もないので、旅行者にとっては秘密のビーチに映ることでしょう。そこで、今回紹介するのはベトナム人に支持されているローカル度が高いビーチ。筆者も何度も行ったことがあるビーチもありますが、大抵は旅行者に定番のビーチよりも美しい海であることが多いです。

ホーチミンの熱海。ブンタウの「バックビーチ」

IMG_7346.jpgハイシーズンはベトナム人海水浴客で混雑する

まず最初に紹介するのが、ホーチミン旅行者必見のビーチ。「ホーチミンから最も近く人気のビーチは?」とベトナム人に訊けば、十中八九返ってくる答えが「ブンタウ」です。ブンタウはホーチミン南部の港町で、一昔前に石油発掘場として栄え、ロシアを筆頭に日本含む諸外国が多額の投資をしてきました。

現在は外国人にはあまり知名度がないものの、現地のツアーデスクで日帰りツアーを催行しているところもあります。旅行者はこちらに参加するといいでしょう。

IMG_7359.jpgベトナムならではの光景

ブンタウには4つのビーチが各地にありますが、泳ぐことができるのはバックビーチくらい。反対側のフロントビーチも現地人は泳いでいる人もいますが、人の気配は少なく、また潮も荒いです。バックビーチは海水浴場のメッカとして、ハイシーズンは多くの人で毎日込み合います。ブンタウの海は遠浅なので、何処まで行っても水位は低く、波も小さいため子供にも最適です。ホーチミンからわずか2時間程度で行くことができます。

>>ブンタウの詳細情報

エコツアーが人気のカンザー。旅行者は知らない「4月30日ビーチ」

IMG_3923.jpgビーチリゾートとは程遠い風景か......

ブンタウと並んでホーチミンから2時間ほどで行けるビーチが「カンザー」。旅行者にとってカンザーはマングローブの森やモンキーアイランドがあるエコツアーとして人気があります。しかし、ホーチミンに住むベトナム人にとって、カンザーは最も近いビーチで、シーフードを安く食べられる場所として認識されています。

IMG_3928.jpgブンタウに負けずの賑わい

カンザーにある海水浴場は4月30日ビーチのみ。ビーチ沿いにはたくさんの屋台が出ていますし、砂浜には多数のデッキチェアが並べてあって、有料で利用することができます。近くのお店や屋台で買った料理もここで食べることができるので、海を眺めながら食に徹するのも。海はそれほど綺麗ではありませんが、遠浅のため、何処まで行っても大人の腰下程度の水位しかありません。大勢のベトナム人で混雑しているので、子供を遊ばせる場合は見失わないようにしましょう。

>>4月30日ビーチの詳細情報

在住外国人の秘密のビーチ「クイニョン」

kyco-2107773_1280.jpgクイニョンの海

旅行者にはほとんど知られていませんが、ベトナム人にとって「クイニョン」といえば「美しい海がある田舎町」として誰もが知っています。場所はベトナム中南部。ビーチリゾートとして名高いニャチャンより北上したところです。行き方は国内線でフーカット空港まで行くか、陸路であれば寝台列車がホーチミン⇔クイニョン行きがあります。始発から終点まで乗っているだけなので、陸路の場合はバスより列車が便がいいです。

wind-waist-1643421_1280.jpg高い透明度を誇る

クイニョンのビーチは岩場が多いため、どこでも海水浴に適しているわけではありません。もし現地でビーチを探すのであれば、宿泊するホテルやお店の人におすすめのビーチを教えてもらうのがいいでしょう。現地人しか知らないような隠れたビーチスポットを教えてくれるかもしれません。

ハノイ旅行者は必見。タインホア省の「サムソンビーチ」

ああああ.jpgⒸWikipedia

ハノイ市街地から陸路で3時間程度の場所にあるタインホア省。同省にあるサムソンビーチは、ハノイから最も近いビーチとして知られています。ただし、ハノイ旅行者の多くは世界遺産や博物館といった名所巡りで時間を費やすため、ビーチへ行く暇はない様子。ガイドブックなどをみても、サムソンビーチを紹介しているところはまずありません。しかし、ちょっと変わった旅行、もっとローカルな町を歩いてみたいという方にとってサムソンビーチは非常におすすめです。ハノイ在住日本人には知られているビーチですし、週末にふらっと行くこともできます。もちろんシーフードも安いです。ハノイバスターミナルからバスで行くことができます。

ラオスとの国境傍に広がる秘境の海「クアロービーチ」

q.jpgⒸWikipedia

ラオスとの国境付近にある中部ビーチ「クアロービーチ」。2014年に海洋観光都市に指定されたことから、近い将来大規模なリゾート開発がされ、ニャチャンに負けないビーチリゾートとして人気が高まる予感。現在はまだ中部の現地人の知る人ぞ知るビーチとしてひっそりと噂されている程度。とはいえ素朴な町並みと広い砂浜、港町としての潮の香り漂う雰囲気は、中長期滞在者にぴったり。時間を忘れるひと時を約束してくれます。

ローカルビーチの魅力を体験

外国人が押し寄せることのないローカルビーチ。ビーチもさることながら、その町の独特の雰囲気も楽しんでいってほしいところです。ベトナムはインドシナ半島の最東端にあるため、北から南まで海が続いています。まだどこにも紹介されていないビーチもたくさんあることでしょう。それらを見つける旅もおもしろいかもしれませんね。

著者プロフィール

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ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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