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ホーチミン旅行でホテル選び。5つのポイント

海外の国や都市に初めて訪れるのであれば、誰もが迷いがちなのがホテル選びに関して。旅の拠点となる場所なので、どんな旅慣れた方でもどこでもいいというわけにはいきませんね。今回はより有意義な滞在を送るための、ホテル選びに関する重要な5つのポイントをご紹介します。

1、ビギナー旅行者は1区のエリア内を選ぶ

IMG_0911.jpg最も栄えている繁華街

ホーチミンは5つの県と19の地区に区分されていますが、その中でも観光エリアは中心の1区となります。1区内には、ガイドブックに紹介されているような雑貨通りや博物館をほぼ網羅しています。1区の中心にある「ドンコイエリア周辺」、「ベンタイン市場周辺」でホテルが見つけられるようであればそれに越したことはありませんが、そうでない場合も住所を確認して「Dist.1」とあれば、ひとまず安心することができます。ちなみに1区のはずれであっても、ドンコイエリアまではタクシーで10分圏内です。

2、星付きホテルにこだわらない

IMG_7958.jpg4つ星ホテルのオスカー

ホテル選びでは星付きにこだわる方もいますね。確かに星は多ければホテルのグレードに比例するのですが、それよりも気にしてほしいのが立地や周辺環境。まず、ホテルの星はランクを表すものの、その基準は世界共通でなく、特にベトナムのホテルは「これで3つ星なの?」と国際水準よりも下回るホテルが多くあります。5つ星であれば文句なしですが、2つ星にしようか3つ星にしようか迷うくらいならば、1区中心まで行くのにタクシーが必要なのか、それとも徒歩で行けるのか。または周辺にレストランやコンビニの有無などをチェックする方を優先するといいでしょう。

3、2区のホテル選びは要注意

IMG_2103.jpg高級マンションに住んでみたいという人ならいいが......

1区の隣、サイゴン川を越えた先は2区というエリアに入ります。ここは近年高級マンションが建ち並ぶ新興住宅エリアとして現地人に注目されています。ホテルの予約サイトをみると、この高級マンションに宿泊することもできるようです。もちろんこれらのマンションはプールやジム、コンビニにミニスーパー、カフェにレストランなどが敷地内にあり、大変優雅な滞在をおくることができるのですが、旅行者が宿泊するには若干不向きです。住民のざわめきが夜遅くまで聞こえてきますし、高級マンションは幹線道路沿いにあるため、いささか危険で空気も悪いです。

4、現地を歩いてホテル探しするのも有効な方法

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ホーチミンは1区およびその周辺エリアであれば、歩いてホテルを見つけることができます。もちろんしっかりとしたサービスを受けることができるのは観光エリア限定ですが、「お気に入りの場所を見つけてその周辺で宿泊したい」という方であれば、現地で探すのも有効です。予約しないで行くのはいささか不安になりますが、現地を歩いてみると、驚くくらい多くのホテルを見つけることができるでしょう。

5、困ったときは5つ星ホテルを選べば問題はすべて解消

IMG_4809.jpgルネッサンス・リバーサイド・ホテル

どうしてもホテル選びに困っている方は、いっそのこと5つ星ホテルを選ぶのもおすすめ。1区内の5つ星ホテルはすべてが立地、周辺環境、治安を満たしています。市内の地理を知らない方も、とりあえず5つ星ホテルを選んでみてください。きっと満足できるはずです。

おすすめファイブスター「ルネッサンス・リバーサイド・ホテル」

IMG_4849.jpg人気の屋上プール

マリオット系列の人気のファイブスターです。屋上プールから見るサイゴン川とシティビューは絶景。さらにビルに囲まれた吹き抜けの真下で営業するカフェは、宿泊者以外の客も多いほど洒落ています。サイゴン川沿いなので昼夜問わず散歩に適していますし、目の前はチャンフンダオ像が建つ小さな公園があります。朝食ビュッフェも評判が高いです。

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おすすめファイブスター「シェラトン・サイゴンホテル&タワーズ」

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日本でも気高く高い支持を受けているシェラトン。ホーチミンにおいても高級5つ星ホテルとして旅行者やビジネス出張者に親しまれています。東洋のパリと称されるドンコイ通り沿いに位置しているため、雑貨巡りやスパ&マッサージを目的としている方に特におすすめできます。

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おすすめファイブスター「ホテル・ニッコー・サイゴン」

IMG_4972.jpg眺めはシティビュー。夜景もしっかりと見ておきたい

最後はこちら、ニッコーホテル。みなさんご存知の日系ホテルです。日本語ができるゲストリレーションを配置しているほか、客室はウォシュレット付きの日本人向けの間取りとなっています。ベンタイン市場までタクシーで5分程度で行くことができますし、ホテルに隣接しているショッピングセンターは、地元の香りも楽しめる買い物スポットです。また周辺には大衆食堂やシーフードレストランなどが多々あるため、「食」にも困りません。

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ホテルファシリティと周辺立地環境はバランスよく

「このホテルはプールがついているけど、周辺はなんだか騒がしそう」
「このホテルは徒歩圏内に観光名所がたくさんあるけど、楽しみにしていた朝食ビュッフェやスパがない」

あちらを立てればこちらが立たずがホテル選びの困ったところですが、旅の目的に何に比重を置くかをよく考えるといいでしょう。1日中外出しているのであればプールは要りませんし、逆にホテルライフを楽しみたいのであれば、周辺にコンビニなどがあると便利でしょう。今回のポイントを押さえて、失敗のないホテル選びをしてみてください。

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著者プロフィール

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ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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