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世界遺産ホイアンの「チャンフー通り」を歩く

世界遺産のホイアン。近年は日本人旅行者も増えてきて、一昔前と比べると大分認知度も上がってきた様子です。そこで、今回はホイアン観光の際に必ず歩くことになる「チャンフー通り」を詳しくご紹介したいと思います。

アクセス

DSCN0061.jpg日本橋

チャンフー通りの場所はホイアン歴史市街地のど真ん中。ホイアンの象徴でもある日本橋は地図でもすぐに見つけることができるでしょうが、その日本橋に繋がっているのがチャンフー通りとなります。日本橋はチャンフー通りとグエンティミンカイ通りを繋ぐ屋根付きの橋で、2万ドン札の紙幣にも描かれている由緒正しき橋。日本人が設計したとされていることからその名がつきました。

のどかな一本道

IMG_2146.jpg昼間は観光客でにぎわう

同通り世界遺産の町の中心に位置しているため、当然のことながら多くの観光客がここを起点に町歩きをします。日中だけではなく、夜遅くまでにぎわっている通りとなりますので、もし人恋しくなったり道に迷ったりしたときは、一端この通りに戻って来るのがいいでしょう。

IMG_1892.jpg店頭に飾られた絵画

チャンフー通りを歩いていると、御覧のような開け放たれた両開きの鎧戸にお土産雑貨が展示されている様子をいたるところで見ることができます。これがホイアンの町並みに本当によく馴染んでいます。店のドアも開けられているので、誰もが自由に入ることができますし、中の様子もうかがうことができます。

IMG_1877.jpgランタンもぶらさがって風流がある

チャンフー通りで楽しめるのは、このようなお店での雑貨ショッピング、そして旧家や博物館、集会所などの見学となります。ホイアンの魅力が詰まったエリアなので、ゆっくり時間をかけて歩いてください。

チャンフー通りの見どころ

DSCN0593.jpg中華風の寺院。歴史は数百年にも及ぶ

チャンフー通りの見どころとなるポイントの一つがこちら。ホイアンで昔から300年以上続く寺院です。ただし、こちらの多くは仏教寺院というよりは、華人の集会所となります。交易時代の17世紀には多くの中国人がホイアンに移り住みました。その子孫たちは現在でも華人という形でホイアンに住み続けていて、この集会所を拠り所にしています。旧正月などのイベント時期には、近隣に暮らす華人たちが集まって晩酌している様子を見ることができます。

DSCN0497.jpg貿易陶磁博物館にて

博物館は「貿易陶磁博物館」と「サーフィン博物館」があります。前者は交易時代に作られた陶磁器や、沈没した諸外国の交易船から引き揚げた遺産などを見学することができます。どれも大変貴重な物ばかり。日本とも所縁のある出土品も展示されていますし、日本におけるホイアン産の陶磁器の出土の写真も展示されているので、歴史の繋がりをより詳しく知ることができるでしょう。

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夜のチャンフー通りも人気散歩スポット

IMG_1853.jpg1泊滞在することを強くおすすめする

もしホイアンに一泊されるのであれば、是非夜のチャンフー通りも歩いてみてください。夜のチャンフー通りは昼間とはまた少し違った雰囲気があります。昼間はそれほど目立たなかったランタンが頭上で淡い存在感を放ち、橙の小さな照明が店頭で光り、行き交う客をひそやかに呼んでいます。お土産探しもいいですし、ふらっと散歩するだけでも楽しめます。昭和の古き良き時代を感じさせてくれます。また、カフェやレストランも夜まで営業しているので、夜行性が多い西洋人は、みんなここでお酒を飲んで夜のベトナムに浸っています。

ホイアンのチャンフー通りは旅行者なら必ず何往復も歩くことになる重要な目抜き通りとなります。ホイアンの町はそれほど広くはありませんし、歴史市街地はすべて徒歩で歩くことができますが、どこも似たような町並みなので迷いがちです。そんなときはチャンフー通りを拠点に活動してみるといいでしょう。

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著者プロフィール

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ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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