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ホーチミンから2時間以内で行けるアウトドアテーマパーク5選

ホーチミン観光といえば、ドンコイエリアで雑貨ショッピングをしたり、スパでリラクゼーション。ベンタイン市場で買い物をして、メコン川で小舟にのって川下りが王道ですね。しかし、子供連れだとショッピングは飽きてしまいますし、メコンデルタ地方のように遠出をすると、熱中症の心配もあります。そこで、今回はホーチミン市内中心を起点に、車で2時間以内で行けるお気軽アウトドア型テーマパークを5つご紹介したいと思います。

① 現地人に最も人気のある「ダムセン公園」

IMG_7319.jpg中央に広々とした面積の湖がある

ホーチミンに住む人が休日に訪れる定番テーマパークといえば、ここ「ダムセン公園」。市内1区から西へタクシーで向かうこと約30分ほどで行くことができる、11区のローカルエリアにあります。広い敷地で中央に広がる湖ではスワンボートやオール付きの手漕ぎボートに乗ることができますし、水面に建つレストランでベトナム料理を楽しむこともできます。

DSCN0159.jpg氷でできた巨大な大仏

アトラクションも充実していて、観覧車やジェットコースター、バイキング、お化け屋敷など定番どころはしっかりと押さえています。また、芝生に腰かけてお弁当を頬張る現地人ファミリーもいたるところでみることができ、のどかな彼らの休日をのぞくこともできます。ダムセン公園の隣にはウォーターパークが隣接していて、流れるプールやウォータースライダーなどを楽しめる巨大な屋外プールもあります。水着を持ってきていたら、こちらも併せて楽しむことができます。

名称:ダムセン公園(Dam Sen Park)
住所:3 Hoa Binh St. P.3.Dist.11
アクセス:市民劇場からタクシーで約30分

[local, 324]

② 中心地から最も近いベトナム動物園「動植物公園」

IMG_5373.jpg外国人ファミリーも多くみかける

続いてご紹介するのが、「動植物公園」。こちらは聖母マリア教会から車で5分足らず。ちょっと頑張れば歩いてでも十分行くことができます。地球の歩き方のようなガイドブックにも紹介されている観光スポットで、小さなお子さん連れならば半日は楽しむことができます。また、すぐ隣は歴史博物館となっていて、ベトナムの先史時代から近代までの歴史を追うことができます。また、現在は滅んでしまったチャンパ王国の遺産も展示されているほか、定時で水上人形劇も鑑賞することができます。同敷地内に併設している「バタリス」というレストランは観光客に非常に人気の高級ベトナム料理レストラン。基本は予約必須です。

IMG_5363.jpgどの動物もかなり間近で見ることができる

日本の動物園は安全対策が徹底されているので、草食動物であってもなかなか近づくことはできませんが、ベトナムはそこらへんはかなり緩め。ゾウやサイ、キリンといった草食動物は大型にも関わらず間近で見ることができ、またエサをやることもできます。動植物園の名物であるホワイトタイガーや数十匹いるクロコダイルは非常に見ごたえがあります。もし子供が飽きてきたら、汽車に乗って園内を周遊したり、観覧車やメリーゴーランドのようなちょっとしたアトラクションも楽しむことができます。

名称:動植物公園(Thao Cam Vien)
住所:2 Nguyen Binh Khiem St.Dist.1
アクセス:聖母マリア教会からタクシーで5分

[local, 51]

③ 仏教テーマパーク「スイティエン公園」

IMG_0988.jpg巨大な大仏のモニュメントがたくさんある

同園に行く道中のバス車内からでもうかがうことができる巨大な大仏が印象的な「スイティエン公園」。昔この一帯は沼地で、7人の妖精が存在しているといわれていました。そのことからスイティエン公園(妖精の公園)と呼ばれるようになりました。園内にも妖精を祀る祠堂があるほか、仏教関連の祠、仏像もいたるところに建ち、熱心な仏教徒の参拝の場所としても利用されているようです。毎年旧暦の正月には盛大な仏教をテーマにしたパレードが行われます。

DSCN0194.jpgお化け屋敷も凝った演出がされている

仏教テーマパークと聞くと、なんだか堅苦しいイメージがあるかもしれませんが、その背景を知らなければ、単純に遊園地として楽しめます。巨大な大仏の前で記念撮影する現地人もいますし、観覧車やお化け屋敷の定番どころ以外にもリアル体感型4D、ワニ釣り体験などユニークなアトラクションもあるほか、もし大人数で来たならば、2チームに分かれてペイントボールでちょっとした戦略ゲームをすることもできます。じっくりいれば半日以上楽しむこともできますが、筆者の所管では午前中だけで十分。日が高くなり、暑くなる前に市内中心に戻ってくるのがおすすめです。

名称:スイティエン公園(Suoi Tien Park)
住所:120 Xa Loi Hanoi St. Dist.9
アクセス:市民劇場からタクシーもしくはバス(19番)で約60分

[local, 323]

④ ダチョウ乗り体験はマストで!「ダイナム公園」

IMG_5575.jpg実はここも敷地内。非常に広い

敷地面積はベトナムテーマパーク最大。2014年の無料開放期間には1日50万人もの来場者数を記録したとのこと。広い敷地内にバオソン山、仏教寺院、川、遊園地、動物園、ホテルなどが点在しています。場所はビンズオン省とホーチミンの隣町になるため、少々距離があります。せっかくだから1日いるつもりで臨んでみてください。園内は無料のシャトルバスが運行していますが、いつくるか分からないので、自転車をレンタルするのがおすすめ。カップル向けのタンデム自転車もあります。

IMG_5634.jpgお化け屋敷や4Dなども完成度は高い

休日はかなりの人で賑わっていますので、ねらい目は平日。ホーチミンから距離があることから、それほど人は多くなく、どのアトラクションも並ばずに入ることができるはずです。また、ダイナム公園で人気なのが「ダチョウ乗り体験」。振り落とされないようにしっかりと手綱を握ってください。また、その傍にはダチョウ肉のステーキを食べられるお店もあります。興味がある方はこちらもどうぞ。

名称:ダイナム公園(Dai Nam Park)
住所:Lac Canh Dai Nam Van Hien An Hiep, Thu Dau Mot City Binh Duong
アクセス:市民劇場からタクシーで約90分

[local, 652]

⑤ ベトナム戦争を生で見る。新感覚テーマパーク「クチトンネル」

IMG_7965.jpgまさにゲリラ戦法

最後はクチトンネル。旅行者の定番スポットでもあり、基本はツアーで行くことになります。ツアーバスで約60分~90分のところにあるクチ県はベトナム戦争時に陸上による激しい戦闘が繰り広げられた場所であり、また枯葉剤が散布された場所として有名です。トンネルは全長250km以上あり、そのすべてはいまだ解明されていません。トンネルと敷地の一部が一般開放されていて、それ以外はすべて政府の管轄。とはいえ、現在は子供から大人まで楽しめるテーマパークのようになっていて、写真上のように当時のゲリラ戦術の様子を知ることができます。

IMG_8114.jpg実弾を打つことができる

トンネル敷地内には実弾を込めて試射ができるエリアもあります。エリアに近づくと心臓に響くほどの銃声音がしてきますので、小さなお子さん連れの方は向いていません。ライフルは台に固定されているので、基本は引き金をひくだけで打つことができます。ライフルは複数種類ありますので、ミリオタにはたまらないアトラクションになるでしょう。

名称:クチトンネル(Cu Chi Tunnel)
住所:Hamlet Phu Hiep, Ward Phu My Hung, Cu Chi
アクセス:市民劇場からタクシーで約60分~90分

[local, 114]

ホーチミン滞在にアクセントを与えてくれる

ここで紹介した5つのスポットは、いずれもホーチミン旅行にアクセントをつけてくれるスポットばかり。ガイドブックの王道をひた走るのもいいですが、ちょっと横道にそれて、現地人の休日を体験してみるのもいい思い出になることでしょう。

[basic, 281]

著者プロフィール

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ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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