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お洒落ブランド"アーマイ"を扱う雑貨店「サデックディストリクト」

日本人女性の間で雑貨ブームを引き起こしたベトナム。90年代から続くベトナム雑貨は少しずつ変遷していきました。一昔前まで雑貨と言えばどのお店もノンラ―やバッチャン焼き、マグネットに置物、木彫りといった定番の伝統手工芸品しか扱っていなく、「どのお店に行っても売っているものはほとんど同じ」という現象が続いていました。しかし、ここ数年で雑貨も一つの変化を遂げたと言えるようになりました。

それが「ブランドの出現」。雑貨というには少ししっくりこないようなアーティスティックなデザインのアイテムが出回るようになり、それらは現地人の間だけではなく、旅行者の耳にも届いきはじめています。今回紹介するのは、現地人にも旅行者の間でも人気ブランドとして成長した「アーマイ」他多数のブランドを取り扱うセレクトショップ「サデックディストリクト」です。

アクセス

IMG_2117.jpgマックチブオイ通りにて

ドンコイ通りの中心で交差するマックチブオイ通り。同通り沿いも似たように雑貨店やスパ、カフェ、レストランが並んでいます。ドンコイエリアの中心部となります。今回紹介するサデックディストリクトは、ドンコイ通りからマックチブオイ通りの交差点を右に曲がって、グエンフエ通りに進んだ左手にあります。

IMG_2135.jpg外観の様子

こちらが外観。もともと5つ星のルネッサンスリバーサイドホテルのあるトンドゥックタン通り沿いで知る人ぞしる現地人向けの店でしたが、徐々に観光客の口コミが広がり、現在は観光エリアのど真ん中に店を構えるまでに発展しました。また、富裕層のベトナム人と西洋人が暮らす2区のタオディエン地区にも新店をだし、店面積は2区の方が大きいものとなります。お店の品ぞろえ自体はそれほど変わりませんので、もし気に入ったらタオディエン観光のついでに立ち寄ってみてください。

ユニークな食器が置いてある1階フロア

IMG_2141.jpg1階フロアの様子

モダンなデザインの内装と冷房が効いたキリっとした空気が漂う1階の様子。3階建ての建物で、最も品揃えが充実しているのはここ1階となります。愛想のいいお店スタッフは英語が流暢で、時折片言の日本語をかわいらしくしゃべってくれます。

一番人気の「アーマイ」

IMG_2146.jpg特別なデザインやイラストが施されているわけではないが......

1階に陳列されている雑貨群の大半を占めるのは「アーマイ(Amai)」と呼ばれる人気ブランド。ベルギー人とオランダ人のデザイナーがホーチミンにて興したブランドで、当初は在住外国人の間で人気に火がつき、現在では各国に多数輸入されるまでになり、日本からオンラインショップで購入することも可能です。

IMG_2148.jpgいびつな形が最大の特徴

アーマイの食器は平皿と湯飲み茶わんがメイン。御覧のように何のデザインもイラストも施されていません。特徴は3つ。1つはこの『形』。一見不規則に見えますが、使い勝手と見た目をよく計算された歪な曲線を描くデザイン。横から見ると天然石のような自然な形に見え、上から見ると花びらのよう見えるから不思議です。

IMG_2149.jpg初めての人は平皿がおすすめ

2つ目の特徴はこの質感。実際手に取って持ってみてください。平皿の場合は内側は艶があり、つるつるとしていますが、外側はザラザラしています。何気なく手に持ってみると、ふと安心でき、また、昔ながらの食器を思い出す独特の質感です。そして3つ目は色。赤や緑、青といった明るく強い発色を持つ色に白を加えたような鮮やかなパステルカラーもアーマイ食器の特徴の1つです。食卓にさりげなく置いておくだけで見栄えがよく明るく感じることができます。

その他のオリジナル食器も人気

IMG_2147.jpgセラミックの急須

アーマイ以外にもおすすめなのがこちらの急須。ベトナムを象徴するアオザイやノンラ―を被ったベトナム女性、バイク、フレンチコロニアルの町並みなどベトナムらしさを表現したデザインが魅力です。実用性もあるので、自分用や両親に一つ買っていってみてください。

東南アジア各国の雑貨アイテムも

IMG_2160.jpgいろいろな使用用途が考えられそう

階段を上がるとロフト調の狭い2階フロアがあります。1階は陶磁器を主に扱っていましたが、こちらは南国の植物を素材に使った丈夫な籠。ベトナム以外にもフィリピンやミャンマー、タイといった東南アジア諸国から輸入しています。

IMG_2137.jpg大きな筒型の花瓶が目を見張る

3階は少し雰囲気が変わります。広いフロア内にはスペースにゆとりをもったテーブルが2つ3つ並び、そこには高級感ある食器類が並んでいます。アーマイ以外の食器を見つけたい方は、こちらで上質なアイテムを見つけることができるでしょう。

IMG_2139.jpgどれも美しいデザインだ

これらはアーマイのようにブランド化はされていませんが、サデックディストリクトが抱える専属のデザイナーが考案したアイテムです。どれもオリジナル品なので、一点物も多くあるようです。

陶器はいずれも壊れやすいので、持ち運びに気を付けなければなりません。同店ではその点もきちんと対応して、新聞紙や衝撃を吸収する緩衝材を入れてくれるので、飛行機に安心して預け入れることもできます。そういったサービスもサデックディストリクトの特徴である、お客様本位のおもてなしの一つです。

<DATA>

名称:サデックディストリクト(Sadec District)
住所:91 Mac Thi Buoi St. Dist.1
営業時間:8:30~20:30
予算:アーマイ 18万ドン~、ベトナムのイラスト急須 108万ドン、籠 24万ドン~

[local, 651, 527]

著者プロフィール

著者写真

ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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