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クメール料理を堪能できるおすすめレストラン 5選

カンボジア旅行といえば、どうしてもアンコールワットが矢面に立って、その他の楽しみが薄れてしまいがちです。海外旅行に行ったからには、その国ならではの名物料理もしっかりと堪能していってほしいところです。繁華街のパブストリートを歩けばレストランは山のようにありますが、どこのお店を選んでいいのか、初めての方だと迷われることでしょう。また、逆に繁華街以外のエリアで観光客が行けるようなレストランというと、途端になくなってしまいます。新興国らしい図です。

そこで、今回は筆者が厳選したおすすめレストランは5つご紹介します。いずれも観光客向けのお店となります。

アプサラダンスを鑑賞しながらビュッフェを堪能「アマゾンアンコール」

IMG_6203.jpg巨大なビュッフェ会場

こちらはツアー団体客に絶賛されている「アマゾンアンコール」。アプサラダンスを鑑賞しながらビュッフェを楽しむことができます。また、演目はアプサラダンスだけではなく、伝統民謡からカンボジアに伝わる風習や習慣などを表現した劇まで。常に多くの人で込み合っていますので、演目開始よりも少し早い時間に行くのがおすすめ。まずは料理を食べてお腹を満たしましょう。

IMG_6196.jpg演目終了間近になると料理も減って来るので注意を

料理はカンボジア料理はもちろん、その枠にとらわれない多国籍料理を多く用意。ベトナム料理、タイ料理、韓国料理、日本料理といったアジア料理が多い印象です。また、舞台脇にも屋台がいくつか並んでいて、そこに立つシェフに頼むと温かい麺料理やオムレツなどを作ってくれます。ツアー団体客が多く、またアプサラダンスは最後の演目になるので、そこまで料理を待ってしまうと、食べるものがなくなってしまう可能性があります。なるべく早めに来て料理だけでも堪能し、アプサラダンスはお腹いっぱいの状態で最後の締めとして鑑賞するのがいいでしょう。

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影絵ならここで!「クリスタルアンコール」

IMG_7183.jpgラーマヤナ物語の一節

アプサラダンスに続く観光客に人気の名物が「影絵」。スバエクトーイと呼ばれる大衆向けの影絵で、ストーリーは主にラーマヤナ物語の一小節を表現しています。同レストランでは日本人観光客も多いため、影絵で表現されるストーリーの日本語による解説書をもらうことができます。また、事前に簡単にラーマヤナ物語のあらすじを知っておくのもいいでしょう。

IMG_7119.jpg内装は簡素だが清潔だ

内装は御覧のように清潔。影絵芝居の会場とプライベートルーム、そしてもう一つアプサラダンスを鑑賞できる大会場があります。影絵とアプサラダンスの開始時間はずれているので、多少の追加料金を支払えば両方見ることが可能。その際はスタッフに予め伝えておくと、影絵が終わった段階で声をかけてくれて、別会場に案内してくれます。

ここで食べられるのはコース料理。パンプキンスープやビーフステーキといった親しみのある料理から、カンボジアの伝統料理をベースにした創作料理もあります。味はどれも申し分ありません。コースは複数種類あり、一番安いのだと多少物足りなさが残るかも。中の上あたりのコースを選ぶといいかもしれません。

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クメール伝統の土鍋料理はここで!「スープドラゴン」

IMG_8170.jpg暑いときだからこそ、鍋!

鍋といえば寒いときに食べるイメージがありますが、常夏のカンボジアでは年中鍋を食べる習慣があります。みんなで一つの鍋を囲んでビールを飲みながら突くこともありますし、一人で食べることもしばしばあります。カンボジア人にとって鍋は、日本人が考えるそれよりも身近な存在であることが分かります。その古くから食習慣として深い歴史を持つカンボジアの鍋は、「チュナンダイ」と呼ばれ、現在では観光客が現地で食べるクメール料理の名物になっています。そのチュナンダイがおいしいと評判のお店が、「スープドラゴン」です。

IMG_8192.jpg鍋の締めはカンボジアのうどん。ただし米粉麺

鍋は土鍋が基本スタイルで具は牛肉や豚肉、魚介などからチョイスが可能。栄養豊富の野菜を入れて食べるこちらは1人から2人用。同レストランがパブストリート沿いにあることから、客層はほぼ外国人客。女子旅のお客もいれば、筆者のような一人で鍋を突いている客も多く見かけます。

日本では小麦粉麺が主流ですが、カンボジアではベトナムと同様米粉で作る麺が普通。日本のうどんやラーメンと味比べをしてみてください。ちなみに、スープドラゴンはチュナンダイ以外にも料理はありますが、やはり食べてほしいのはチュナンダイとなります。

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カンボジアの伝統料理は「クメールキッチン」で!

IMG_8164.jpg小洒落ている感じが一切ないのが南国らしくていい

スープドラゴンと反対側にあるシヴァタ通り傍にあるレストラン「クメールキッチン」。立地はオールドマーケット傍で、ここも合わせてパブストリートの繁華街となりますが、アンコールナイトマーケットにもほど近い場所となります。同レストランもガイドブックで度々紹介されている日本人旅行者の人気店。オープンエアの席は通りを行き交う人々を眺めながら食事をとることができ、何とも言えないストリートフード的な雰囲気があります。

IMG_8155.jpgここのプラホックは非常に甘みが効いて食べやすい

店名を表すかのように、ここで食べられる料理はクメール料理の王道ばかり。高級レストランでは食べられないような家庭料理や食堂料理を集めています。例えば日本人もよく食べるチャーハンやカレーはカンボジア人の食卓にも日ごろ並ぶ大衆料理。しかし、食べてみると味はやはり日本のものとは打って変わります。その違いを知ってほしいというのと、やはり伝統的なプラホックやカンボジア風さつま揚げ、クメールサラダと呼ばれるニョアムなどは押さえてほしいところです。値段も一品5ドル前後と安いのも魅力。一品プラスにビールだけでももちろん歓迎してくれるので、小腹が空いたときにもふらっと立ち寄れるラフなお店です。

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アンコール遺跡巡りの合間に「パームブー」

IMG_8022.jpg緑が生い茂るオープンエア席

豊かな自然に囲まれた、のどかな場所にあるレストラン「パームブー」。自然をテーマにした同レストランは、アンコールワットやアンコールトムといった世界遺産遺跡群からトゥクトゥクですぐ近くにあるため、半日および1日ツアーに参加している団体客の食事処として毎日にぎわっています。オープンエア席と冷房完備の屋内席がありますが、おすすめは断然屋外席。日本にいると、オープンエアで食事をとることは滅多にないかと思います。しかし、カンボジアではこれが普通のスタイル。心行くまで南国気分に浸ってください。

IMG_8048.jpg魚の煮つけ。非常に濃厚のタレで煮こまれている

ツアーに参加すると、料理はこちらでは選べないので、できれば個人で来てほしいお店でもあります。その理由はメニューが非常に豊富で、一品一品しっかりとした味付けがされているからです。また、メニューにない料理であっても、ガイドブックを見せて「これが食べたい!」といえば作って来ることもあります。値段は外国人価格で多少高いですが、それでもパブストリートレベルなので、一人1品、2品頼んで複数人でシェアをすれば、一食でクメール料理の王道どころを押さえることも可能です。

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5つのレストランすべてに行ってみてはいかがだろうか

今回紹介した5つのレストランは、いずれも日本人旅行者が太鼓判を押す人気店ばかり。滞在日数が少ない日本人旅行者は、一食一食を慎重に選ばなければなりません。食べてみてちょっと残念な味であった場合、旅そのものの満足度が下がってしまいますね。「レストランは外したくないから人気どころを」と考えている方は、ここで紹介した5つのレストランに足を運んでみてください。

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著者プロフィール

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ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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