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カンボジアのトイレ事情

東南アジアに位置するカンボジアは、日本と比べるとまだまだ発展途上国。しかし、シェムリアップの世界遺産アンコールワットは、世界中の旅行者を虜にする魅力ある観光スポット。日本人旅行者も年間約18万人が訪れます。年々旅行者が増加しているカンボジアですが、そこで気になるのが現地のトイレ事情ではないでしょうか。特に女性にとってはセンシティブかつデリケートな問題にもなります。

今回はカンボジア旅行中のトイレ事情をご紹介したいと思います。

基本的なカンボジアのトイレ事情

interior-1822511_1280.jpg日本のトイレは最先端なのが分かる

まず、カンボジアのトイレ事情は首都プノンペンも観光都市シェムリアップも状況は変わりません。日本のようなハイテクウォシュレット機能の付いたトイレは5つ星ホテルでもありません。旅行者が基本利用することができるトイレは、

1、ホテル
2、レストラン
3、食堂
4、ショッピングセンター(スーパーマーケット)

こちらの4つが主となるでしょう。1から利用頻度の高い順となり、基本はホテルとレストランで済ませておき、食堂は緊急事態に借りるようにしましょう。ショッピングセンターはイオンやラッキーモールといった地元密着型のスーパーマーケットがありますが、観光スポットから少し離れているので、観光散策でついでに立ち寄るといった感じではありません。

ホテル&レストランのトイレ事情

toilet-1542514_1280.jpgホテルでもクラスによって使い勝手が異なる

ホテル、レストラン、スーパーマーケットでは、日本人も満足できる清潔なトイレが用意されています。ただし、ホテルの場合は3つ星以上でないと「清潔」とはいい難く、また、紙をトイレに流せない場合があります。

日本ではどの商業施設であっても紙をトイレに流すのが一般的ですが、これは排水管が太いため。カンボジアは排水管が細いので、紙を流すと詰まって水が流れず溢れてしまうことがあります。紙を流せないトイレは傍にゴミ箱が備え付けられているので、そこに捨てるようにしてください。ごみ箱がない場合は、紙を流すことができると思っていいでしょう。日本から水に流せるティッシュを多めに持っていくのも一つの方法です。

IMG_6366.jpgレストランでトイレを借りるときもよく選ぶべき

シェムリアップで日本人が行きつけのレストランというのは、往々にして外国人旅行者向けのレストランとなるので、トイレもきちんと清掃が行き届いています。ただし、郊外のレストランやパブストリートにあるような冷房のない大衆レストランの場合は、使用済の紙がゴミ箱に溢れていたり、床が水浸しになっていたりと不衛生な環境のトイレもよく見かけます。

また、便座が外れているトイレも見受けられ、その場合は便器の縁に座ってお尻を落とすか空気椅子をするかとなります。清潔なトイレでしか用を足せないデリケートな方は、ある程度高級レストランに足を運ぶといいでしょう。

不衛生なトイレ

IMG_1048.jpg一目見たときは使い方が分からない

食堂や郊外の民家では、まだ御覧のようなトイレもたくさん見受けられます。一見すると日本の和式トイレのようですが、大きく違う点が二つあります。1つは座る向き。和式では入口側にお尻を向けますが、こちらはその逆となるので間違ってトイレのドアを開けてしまうと、正面に座る相手と目が合うことになります。

2つ目はお尻を拭くのは紙ではなく、ホースとなります。傍にゴミ箱があれば、ポケットティッシュを使って使用済みの紙をゴミ箱に入れればいいのですが、ゴミ箱がない場合も多々あります。

IMG_1049.jpgあまり利用したくはないだろう

ゴミ箱がない場合は傍にあるホースを使うことになります。こちらはカンボジア版ウォシュレット。ホースの先端にプッシュ式のボタンがあるので、そちらを押すと勢いよく水がでます。これでお尻を洗い流すこととなります。また、用を足したらバケツに溜まった水を便器に流し込んでください。

日本人旅行者でよくありがちのトラブルが、間違ってこの手の便器に紙を流してしまうことです。桶ですくって水を流しても、紙はなかなか流れませんね。その場合は仕方ないのでバケツごと大量の水を便器に勢いよく流してください。紙も流れてくれます。コツは少しずつではなく、勢いよくバケツをひっくり返すことです。

まとめ

不衛生なトイレは女性も男性も避けたいものですね。できるだけホテルで済ませたいものですが、食べ過ぎてお腹を壊してしまったり、緊急事態のときは近場のトイレを利用しなければなりませんね。そんなときにびっくりしないように、予め使い方を覚えておき、心の準備をしておくといいでしょう。

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著者プロフィール

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ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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