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半日観光!ニャチャン北部エリア

ビーチリゾートのニャチャンに旅行を計画されている方は、まずはニャチャンのエリア情報を把握しておくことが大切です。ニャチャンは大きく分けて北部エリア、中心部、南部エリアに分けることができます。中心部はニャチャンビーチや中心市街地があるエリア。ほぼすべての旅行者はこの中心でホテルをとることでしょう。一方南部エリアはビンパールランドや国立海洋学博物館などがあるエリア。近年はその道中にリゾートホテルも建設されていますね。

そして今回紹介するのは北部エリア。海水浴に飽きた方や、別の観光名所に行ってみたい方におすすめのエリアとなります。

アクセス

IMG_7588.jpg中心市街地は近年高層ビルも目立つようになった

ニャチャンビーチの傍を南北に走るチャンフー通り。そのメインストリートを海沿いにひたすら北上すると、チャンフー橋が見えてきます。その橋を渡った先が北部エリア。

また、市街地から行く場合は4月2日通りを北上してハーラ橋、ソムボン橋の2つを渡ると、同じく北部エリアに行くことができます。出口は違いますが、二つの橋の距離はそれほど離れていません。

移動手段はタクシーか自転車。体力に自信のない方はタクシーが賢明です。その場合は半日チャーターするのも可能。流しのタクシーも多く走っているのですが、中心部ほど見ることはありません。

8:00~9:00 チャンフー橋から行く「ホンチョン岬」

IMG_7341.jpg子供も楽しめる

チャンフー橋を渡ったあとに、右手に小高い丘が見えます。迂回するようにぐるりと回りこんで、多少傾斜のある坂を100mほど登り切ると、ホンチョンカフェと呼ばれる海を見渡せるオープンカフェがあります。ちなみに市街地のチャンフー通りからここまでは自転車で30分程度で行くことができます。

ホンチョンカフェでジュースを飲みながら海側の座席でくつろいだあとは、そのまま石段を下りて岩場へと向かってください。

IMG_7320.jpgいったいいつ頃からあるのだろうか......

こちらがホンチョン岬の名物。写真で見るよりも、実物はかなり大きな一枚岩で、落ちそうで落ちないバランスがなんとも恐怖を煽ります。この一枚岩の下で記念撮影するのが旅行者の定番ですが、正直ちょっと怖いです。

岩をくぐりぬけて岬の先端へ進むと、巨大な岩があり、そこも記念撮影のスポット。自分の何十倍も大きな岩で、圧倒的な自然の不可思議を感じることができます。

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9:30~10:30 ヒンドゥー寺院「ポーナガル塔」

IMG_7513.jpgレンガを積み上げて作った祠堂。全部で5つある

午前の初めに行くのはホンチョン岬からポーナガル塔ですが、おすすめは最初はホンチョン岬を楽しんで、その後ポーナガル塔へ行くコース。その次に行く観光スポットはポーナガル塔の近くなので、もしポーナガル塔を最初に訪れるのであれば、ホンチョン岬は最後に行くのが効率的です。

ポーナガル塔はソムボン橋を渡ったすぐ左手に見える大きなレンガ造りの遺跡。かつてこの地に勢力を築いたチャンパという王国が作った聖域です。レンガで作った祠堂が特徴的で、最大規模の中部ミーソンにある遺跡は世界遺産にも登録されています。

IMG_7630.jpgチャム族による伝統舞踊を鑑賞できる

ポーナガル塔にはチャンパの民が作った祠堂が5つと、発掘品が展示されている博物館、ミニカフェが設置されています。また、不定期にチャム族の伝統舞踊が敷地内で開催されます。チャム族はベトナムを構成する少数民族で、チャンパ王国の直接の子孫と言い伝えられています。

チャンパ王国はベトナムでは珍しく中世インド化を推進し、ヒンドゥー教シヴァ派を信仰してきました。創造と破壊の神シヴァや、その妻パールバティー、そして10本の腕を持つ女神ポーナガルといった神像をレリーフや発掘品で見ることができます。

[local, 406]

11:00~13:00 ベトナムで死海体験「泥温泉」

IMG_8005.jpg天然のマッドスパが楽しめる

ベトナムでは現在「泥温泉」と呼ばれるテーマパークが全国各地で人気です。こちらの「タップバーホットスプリングセンター」はその先駆けとなる観光スポット。休日は現地人や外国人旅行客で1日混雑しています。
場所はポーナガル塔から数十メートル北に進んで、入り組んだ路地に入った先です。自転車で行く場合は、路地中は多少入り組んでいるので、分岐点で道しるべが見当たらないときは周辺の現地人に訊くといいでしょう。

タップバーホットスプリングセンターは泥温泉とスパ、レストラン、温水プールの複合施設となります。注目の泥温泉は、天然の泥と水、ユーカリを混ぜ合わせて浴槽に溜め、水着で浸かります。複数人入れる混浴と1~2名限定の小さな浴槽があり、カップルは後者がおすすめです。ユーカリの香りが立つ泥は塩分濃度が高く、死海のように体が浮く不思議な体験をすることができます。さらりとした泥をたっぷりと体にすりこませれば、三日はお肌がすべすべになります。

IMG_8034.jpg半日は言い過ぎだが、2~3時間は楽しむことができる

泥は高水圧シャワーで洗い流すことができますが、水着や体に付着したすべての砂粒を落とすことは難しいです。そこで、洗い流す意味でも温水プールも楽しんでおきましょう。プールは水深の深い大人用から、遊具もある子供プールまで複数種類あります。

敷地内は水着での移動が可能で、レストラン内も水着で入ることができます。時間がある方はスパを楽しむこともできます。

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ニャチャン北部を満喫

できれば最後のスポットは時間をいくらでも調整できる泥温泉がおすすめです。泥温泉だけの利用であれば1時間もあれば十分ですので、昼食を中心部に戻ってから店を探すのであれば、12時から12時30分くらいに施設を出て市街地に戻るといいでしょう。

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著者プロフィール

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ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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