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ブンタウの人々はここで毎日買い物する「ブンタウ市場」

ブンタウはホーチミンからバスで90分~2時間程度でいけるビーチエリア。リゾートといえるほど開発されていませんが、年々リゾート化されている期待の観光エリアです。ホーチミンからは日帰りツアーに申し込むことができ、海水浴場であるバックビーチキリスト像シーフード料理などを楽しむことができます。

今回紹介する「ブンタウ市場」も市内の観光名所の一つ。日本ではほとんど見なくなった市場もブンタウではまだ現役で活躍中。市場の熱気と雰囲気を楽しんでいってください。

アクセス

IMG_3338.jpgブンタウ市場外観

ブンタウ市場はナムキーコイキア(Nam Khi Khoi Nghia)通りにあります。場所はバックビーチのあるトゥイヴァン通りを北上し、レーホンフォン(Le Hong Phong)通りを曲がります。さらに直進すると、ナムキーコイキア通りとの交差点に当たるので、曲がって道なりへまっすぐ。出発地点にもよりますが、徒歩だと遠い可能性があるので、タクシーで行くのもいいでしょう。

また、すぐ傍にはホーチミン行きのバスターミナルもあり、そこでチケットも買うことができます。個人でブンタウに来た方は、ここで手配するといいでしょう。

外にまではみだすにぎわい

IMG_3329.jpg日中はかなり暑いので午前がおすすめ

ブンタウ市場周辺は御覧の賑わい。市場は大通りに面していなく、一本横道に入った奥に広がっていますが。大通りは毎日このような人だかりなので、場所はすぐにわかるはずです。

タクシーで行く場合は待っていてもらうのもいいですが、約束した時間になってもタクシーが迎えに来ないケースも多々あります。ただし、近くには客待ちしているタクシーも多いですし、流しのタクシーを見つけるのもそれほど難しくはありません。

市場内を歩いてみる

IMG_3383.jpg外回りの様子。こんな光景がずっと続いている

市場入って最初に見るのは大量の服飾品が山積みになっている光景。帽子、洋服、ズボン、ベルト、生地、財布、パンツ、部屋着などどれも面白いほど大量です。市場外回りはブンタウ市場に限らずだいたいこんな感じ。

こちらはもちろん一般の人々も買い物に来ますが、それよりもお目当ては業者です。ブンタウ市内でアパレルショップを営む店主、バイヤーの人々もブンタウ市場に訪れて、大量に購入していきます。

お土産を見つけるなこの周辺

IMG_3402.jpg少し派手目が多い印象

もしお土産に何か買っていきたいと考えているのであれば、この周辺の服飾品を探しましょう。おすすめは洋服。ベトナム人女性と日本人女性はセンスが異なるので、日本ではあまり見かけないようなデザインが多いです。

もう少し具体的にいうと、南国の陽気のせいか、ベトナム人女性は比較的派手でセクシーな服を好む傾向にあります。これは韓国ブームがベトナムにもやってきたことが要因にあると考えられています。ベトナム人からすると、日本よりも韓国ファッションの方がお洒落にうつっているようです......。ちなみに洋服は一着200~500円程度。値段交渉可です。

IMG_3405.jpg乾物は風味を確かめよう

もし食品を手土産にと考えているのであれば、乾物、ナッツ類、コーヒー豆(粉末)などもおすすめできます。ただし、市場で売っているコーヒー豆や乾物は保存方法がずさんなので風味が損なっていることもあります。特に乾物は要注意です。一度試食させてもらって、風味と硬さなどを確かめて購入するようにしましょう。

また、ベトナムの市場では量り売りが基本。グラムで買うことになります。目安としては、一種類200g程度。量りにのせて重さが間違っていないか確かめてください。

ベトナム名物チェーの屋台も

IMG_3398.jpg陽気なおばちゃんが迎えてくれる

市場の一角には屋台エリアもあります。フォーやブンといった麺料理やブンタウ料理バインコッ、そしてベトナム名物のチェーの屋台もありました。衛生面に不安がある方が多いかと思うので、ここで食べるのはスイーツくらいにしておくのが無難かもしれませんね。

チェーは自分でトッピングを選ぶことができます。たくさん選んでもいっぱい100円程度。意外とお腹が膨れますので、二人で一つ頼むくらいが3時のおやつにはちょうどいいです。

ちなみに行き交うのはほぼ現地人。外国人は欧米人旅行者がちらほらと見かける程度。ぼったくりもほとんどないので、安心してショッピングできます。

日用雑貨&生鮮食品エリア

IMG_3359.jpg多くの従業員は女性が占める。それもベトナムならでは

市場奥は生鮮食品エリアとなっています。野菜コーナー、魚介コーナー、生肉コーナーがあります。大きな中華包丁で小気味良く肉の骨をぶつ切りにする音が響きわたっています。取り扱っている肉は牛と豚が主で、ほかにもベトナム人がよく食べる鶏とアヒルは一羽丸ごと買うのがここでの常識となっています。

IMG_3373.jpg青果。果物の量は半端じゃない

青果コーナーでは南国果物もたくさん。日本では見かけない果物も多々あるので、試しに一房買って試食しみてください。基本南国果実は甘味が多いので、どの種類を買っても大きな外れはないはず。

IMG_3388.jpg貝類。ベトナム人はなぜかみんな大好き

ベトナムでは全国的に貝の水揚げが盛んの様子。特にブンタウは海の町なので、貝はどこでも大量に買うことができます。さまざまな種類の貝があり、また調理の仕方も多種多様。焼く、蒸す、煮るだけではなく、タマリンド漬けやココナッツミルク漬けなどもあります。

特に貝は女性が大好きな食べ物で、貝の屋台や食堂では決まって女性たちやカップルを見かけます。北部のハノイでは、「女の子をデートに誘うなら貝屋に連れていけ」と言われているほど。

ブンタウ市場が活気に満ちているわけ

ブンタウにはショッピングセンターが数多くありません。地元民が足しげく通えるようなスーパーはほとんどないため、現在でも市場は庶民の拠り所であり、生活の台所の役割を担ってくれています。

そんなブンタウ市場は一周して雰囲気を感じるだけでも楽しめる観光スポット。時間のある方は、是非足を運んでみてはいかがでしょうか。

[local, 30]

著者プロフィール

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ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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