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観光中にカメラが壊れた!そんなときは「フエントゥックカン通り」

海外旅行の必需品であるカメラ。最近はスマホで撮る人も多くなってきましたが、せっかくのベトナム旅行。デジカメや一眼レフで綺麗な写真を撮りたいところですね。しかし、しばしば見られるのが「カメラの破損や紛失」。カメラは精密機械なので、一度落としただけでも壊れてしまうこともあります。また、カメラをどこかに忘れてしまったり、最悪置き引きやひったくりの被害に遭うこともあります。そんなカメラに困ったときは、今回紹介する通りを歩いてみてください。ホーチミンの中心にある中古カメラ屋が並ぶユニークな通り。ローカルな風景が続く一方で、外国人観光客も行き交う道です。

今回は「フエントゥックカン(Huynh Thuc Khang)通り」をご紹介いたします。

アクセス

IMG_0842.jpgグエンフエ通りの道中に立ち寄ることができる

フエントゥックカン通りはホーチミンの中心地を走るグエンフエ通りから繋がっています。周辺にはトンタッダム通りトンタッティエップ通りといった観光の要所が走っているので、カメラに用がない人でも観光散策がてら歩いてみることができます。

フエントゥックカン通りで素朴な風景に出会う

IMG_0845.jpgベトナムらしい日常

グエンフエ通りからフエントゥックカン通りに入って最初に見ることができる光景は、ご覧のような道端でたむろしている素朴な現地人の日常。2、3坪程度の小さな個人商店が隙間なく並んでいて、従業員や店主はみんなのんびりとした時間を過ごしています。

IMG_0851.jpg朝の陽ざしについうとうと

道端でDVDやCDを売っているおじさんも、商売そっちのけで昼寝タイム。ベトナムらしい一コマです。ちなみにベトナムにはレンタルショップなどはありません。それもそのはず。日本で映画のDVDを買うと5000円程度しますが、ベトナムではわずか50円です。海賊版も多く出回っているため、最新の作品も間を置かずして売られています。日本のパソコンやレコーダーで視聴できるかどうかは五分五分といったところ。リージョンコードが合っていたとしても、相性が悪くて見れない可能性は十分あります。

人気日本食レストランも営業中

IMG_0852.jpg日本語の活字を海外で見るとふと安心する

レストラン「ファースト(The First)」は日本人経営のお店。日本人シェフが作る料理は和食と西洋が調和した創作料理が中心。どの料理もおいしいと評判があり、在住日本人や出張者だけではなく近隣のオフィスで働くベトナム人も多く訪れます。

IMG_0866.jpgこの手のオープンカフェがベトナムのスタンダード

ドアがなく開け放たれた広い間口に木造りや愛想のないパイプイスを並べただけのカフェ。これがベトナムの典型的なローカルカフェです。主に男性が居座るカフェで、早朝は出勤前にコーヒーを飲んでいくビジネスマンが集い、日中は個人商売しているのか、仕事もせずに将棋やトランプをしているおじさん連中のたまり場となっています。こんなローカルカフェで彼らと肩を並べてコーヒーを啜る時間もいいかもしれませんね。もちろん女性も普通に行くことができます。

中古カメラ屋が並ぶ

IMG_0856.jpg両側にびっしりと並ぶ

素朴な風景を横目に歩いていると、ご覧のような中古カメラ店が並ぶ一角に入ります。トンタッダム通りとの交差点を超えた先からはじまります。左右の通り沿いには中古カメラ屋が全部で20近く建っています。中古カメラといっても、注文すれば新品を購入することはできますし、メモリーカードなど周辺機器は新品を取り揃えています。

ベトナム観光中にカメラの調子が突然おかしくなった場合は、諦めないでこの通りにあるカメラ屋に修理を依頼しましょう。修理費用は症状にもよりますが、大体1000~2000円程度。最初に症状を身振り手振りで伝えてください。すぐに直るのであればそこで待っていればいいですが、時間がかかる場合は引換書を貰って、後程引き取りに戻りましょう。代金は引き取るときに支払います。また、通りには似たようなお店が多数あるため、自分が修理を依頼したお店の住所と店名はしっかりと覚えておきましょう。

IMG_0865.jpg従業員はみんなカメラに詳しいが、言葉の壁があるかも

中古のデジカメや一眼レフ、レンズや三脚なども多数売っているので、もし紛失したり修理ができない状況であれば、臨時で購入するのもいいでしょう。ただし、カメラに詳しい方であれば自分で決めることができるのでいいのですが、そうでない方は、張り切ってあまり高いものは買わないようにしてください。中古なのでどのくらい脆いのか分かりませんし、例え日本のメーカーであっても日本語言語がない可能性もあります。

IMG_0860.jpgお店選びの基準は正直あまりない

こんなにたくさんのカメラ屋が並んでいますが、値段はどの店もそう大差ありません。在庫の違いだけと思ってください。また、どの店にも言えることですが、新品を購入するのはあまりおすすめできません。日本製であれば特にですが、やはりメイドインジャパンは日本で買った方が安いです。こちらだと定価かそれ以上の値となります。また、フラッシュ(ストロボ)の中古は型が古く、またワイヤレス発光を利用する場合は本体との相性もあるので、必ず買う前に試させてもらってください。

大切な思い出をカメラに収める

もし旅行中にカメラの修理やレンズを購入したくなったら、このフエントゥックカン通りで探してみてください。買わずともカメラ好きなら堪らないエリアとなりますし、中にはレア物のフィルムカメラなどを扱っているところもあります。近年はスマホのカメラ技術も向上して綺麗に撮ることが可能となっていますが、デジカメや一眼レフと比べると機能面はまだまだ。ベトナム旅行の思い出をいつまでも残しておくためにも、せっかくなのでちょっといいカメラを旅のお供に持参してみてはいかがでしょうか。

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著者プロフィール

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ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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