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金曜から日曜のハノイ旅行の夜はこれで決まり!「週末ナイトマーケット」

政治と芸術の町と呼ばれるハノイでは、旧跡や博物館巡りといった知性を育み、閑静を磨く観光ルートが定番となっています。では、名所巡りや歴史にそれほど興味がない方にとって、ハノイは行くところのないつまらない場所なのでしょうか......。決してそんなことはありません。今回紹介するナイトスポットは、ハノイ旅行におけるハイライト。子供から大人まで楽しむことができるとあって、毎週大盛況。旅行客だけではなく、現地のベトナム人の生活風景ものぞくことができます。今回はハノイ旅行で必ず押さえておくべきスポット、『週末ナイトマーケット』をご紹介します。

日時と場所

IMG_1672.jpgカラフルなテントが数百と並ぶ

まず開催日時ですが、ハノイのナイトマーケットは毎週金曜~日曜にかけての3日間となります。毎日開催ではありませんので、こちらを確実に楽しみたい方は旅行の日程を調整する必要があります。

場所はホアンキエム湖北部のロータリーを超えた道路の向こう側がスタート地点。ここはすでに旧市街となり、ハンダオ(Hang Dao)通りを起点にナイトマーケットは始まります。時間は夜の18時半頃からお店は続々とオープン。ハンダオ通りから一本道を北上して、ハンガン(Hang Ngang)通り、ドンスアン(Dong Xuan)市場のあるドンスアン通りまで続きます。この一本道の通り沿いには数百という屋台が並んでいて、開催時は歩行者天国となっていますので、バイクや車の交通を心配することなくナイトマーケットを楽しむことができます。

雨天決行。雨除けがあるから心強い

IMG_0416.jpg上空を覆う幾重のテント

ナイトマーケットは雨天決行。雨が降っているときは、ご覧のように屋台上空のテントが幅を広げて歩道まで伸びます。雨にまったく濡れないというわけでもなければ、テントが覆ってくれるのは一部分だけですが、十分心強い味方です。時期にもよりますが、基本ベトナムのスコールは小一時間ほど降ってやみます。雨が降ってきたら、テントがある場所まで移動して、しばらく休憩するのがいいでしょう。

IMG_0437.jpgポンチョ。ベトナム人は男性も女性も普通に着る

また、もし雨の中を移動したいのであれば、ポンチョを身に着けるのも一つの手。むしろベトナム人の多くはポンチョを着て歩きます。ポンチョは雨が降ってくると、近くの小規模小売店や屋台が一斉に売り始めます。ビニールタイプは使い捨てで約5000ドン程度。日本円にすると25円程度で買うことができるから安い! 

もし上部なポンチョを買いたいのであれば、スーパーやコンビニに行くといいでしょう。5万~10万ドン程度で品質のいいものを買うことができます。お洒落に気を遣う女性もいるでしょうが、ずぶ濡れで風邪をひいてしまっては元も子もありません。

ベトナム人の生活をのぞく

IMG_0434.jpgほがらかなベトナム人気質は見ていて羨ましい

ナイトマーケットは何も外国人のお土産処というわけではありません。行き交う人はほとんどがベトナム人。ハノイに住む彼らにとっても、ナイトマーケットは夜の遊び場の一つでもあります。また、彼らはいつだってほがらかで愛想がよく、すぐに打ち解け合うことができます。椅子に座ってお土産を物色していれば、当然声をかけてきて、そこから会話に花を咲かせることになります。見ず知らずの人であっても同じこと。まるで古くから知っている旧友のように接してきてくれます。

屋台グルメも見逃せない

IMG_0473.jpg焼き鳥は大振り

ナイトマーケットに来たからには、当然屋台グルメも堪能していってほしいところ。屋台で食べる料理はレストランのメニューにはないものがほとんどなので、初めて見た料理は片っ端から挑戦していってほしいところです。また、必ず押さえてほしいのがこちらの焼き鳥。ハノイは知る人ぞ知る焼き鳥天国。ナイトマーケットの通り沿いには、10近くの焼き鳥屋台があります。

ハノイに暮らす人々にとって、屋台で焼き鳥を頬張るのはいたって普通。しかし、中部でも南部でも焼き鳥の屋台というのは滅多にありません。ハノイの人にそのことを言うと、「えっ、そうなの?」、「いわれてみれば、そうかもしれない」と驚かれます。そして、この焼き鳥のおいしさといったら......。炭で焼いているのでジューシーかつ濃厚。ハノイの鶏は身がしまっていると言われていて、食べてみるとその通り。そこらへんのレストランなんかよりよほどおいしいです。

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お土産はここですべて調達を

IMG_0573.jpgベトナム雑貨はハノイでも健在

ベトナム旅行の目的の一つにも挙げられるキュート雑貨のショッピング。木彫りや陶磁器、刺繍物に置物などベトナム雑貨は多種多様に富んでいます。また、屋台を歩いていると、子供向けのおもちゃをたくさん見つけることができます。ベトナムではおもちゃ屋がたくさんあり、ここナイトマーケットでも小さな子供を連れてやってくるファミリーがたくさん。見ていると昭和の懐かしい時代に戻ったかのようにほっこりします。

IMG_1704.jpg刺繍はポーチやバッグ、サンダルなど多岐にわたる

ハノイ土産におすすめの一つがこちらの刺繍ポーチ。どれも単純なデザインではなく、多種の色を使い分けた緻密な刺繍が施されているものばかり。また、少数民族の衣装生地で作ったポーチもあります。北部山岳高原地帯には現在でも数多くの少数民族が暮らしています。その中のいくつかの民族はベトナム人と商的交流をしていて、こうして自分たちの織った衣装を売っています。彼らの衣装生地は非常に品質がいいと定評がありますが、ホーチミンで買うとやはり高め。ハノイでは距離的に近いことから、直接彼らと売買している業者も多数ありますので比較的安く購入することができます。

IMG_0452.jpgガラスの置物。種類は多い

他にも100円程度で買えるお土産も多数ありますので、友人や会社の同僚たちへのバラマキ土産としておすすめできます。値段は要交渉。ただし、現地人も多いのであからさまなぼったくりはないはずです。まとめて買うと交渉しやすいので、ほしいものが見つかったら、お店をしぼってまとめ買いするのが賢い節約方法

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著者プロフィール

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ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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