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ホーチミン、タンソンニャット国内空港の上手な過ごし方

ホーチミンのタンソンニャット空港は空の玄関口。多くの国内外の利用者を収容し、毎年年間許容収容人数がオーバーしているらしく、拡張工事の噂がいつも絶えません。今回紹介するのは、国内線ターミナルとなります。

ホーチミン、タンソンニャット空港はどんな空港?

タンソンニャット国際空港はホーチミンの玄関口。ベトナムの空港の中で最大級の利用客数を誇る重要な空港です。成田空港と比べると小さいので、迷うことはないでしょう。1階が到着口(入国)、2階が出発口(出国)になっています。

隣接する2つのターミナル

日本から来た旅行者は国際線ターミナルを利用することになりますが、国内線ターミナルも同じ敷地内に隣接しています。ターミナル間は徒歩で行くことになりますが、5分程度と短距離なので、荷物を持って歩くにもそれほど苦になりません。

また、日本からベトナム各地へ行く旅行者は、一度ホーチミンを経由して、国内線へ乗り換える必要があります。現時点ではホーチミンとハノイ以外で直行便が結ばれているのは中部都市ダナンだけ。しかも、そのダナンも成田と羽田空港のみとなっております。そこで、今回は日本人旅行者にも需要の高い国内線ターミナルを紹介したいと思います。

チェックインカウンター/タンソンニャット国内線ターミナル

DSCN0312.jpgジェットスターのカウンター

ロビーに入ると正面にはチェックインカウンターが広がっています。自分が乗る航空会社のカウンターを探してください。日本人旅行者にもお馴染みのベトナム航空をはじめ、オーストラリアに本拠地を置く大手LCC(格安航空会社)のジェットスターや、ベトナムのベトジェットエアなどが幅広くチェックインカウンターを陣取っています。

ホーチミン、タンソンニャット国内空港の上手な過ごし方

空港での待ち時間をどう過ごしたら良いか、事前に知っているとお得な情報をご紹介します。のんびり過ごすのも良し、お土産などショッピングを楽しむも良し、お腹を満たすのも良し。お好みの過ごし方を選び、旅を充実させましょう。

チェックイン開始まではカフェでまったりと

DSCN0316.jpg広いカフェスペース

チェックインは搭乗2時間前からはじまるので、もしそれよりも早く来てしまったら、玄関ロビー付近にあるこちらのカフェレストランでゆっくりするといいでしょう。

こちらのスカイネットレストランはベトナムの定番料理をはじめ、ドリンクも充実しています。もちろんドリンクだけのカフェ利用も問題ありません。また、WiFiも力強いので、スマホで旅先の観光エリア探索をしてみるのもいいでしょう。周辺を見渡すと、スーツを着たビジネスマンもパソコンを広げて作業をしています。

セキュリティチェック後

IMG_0098.jpg国際線ターミナルよりも人が多いかも

セキュリティチェックが終わると、すぐに搭乗ゲートの待機エリアへと入ります。御覧のように、大勢の人がフライトを待っています。ホーチミンはベトナム最大の商業都市。ビジネス、旅行、帰省とあらゆる目的の人たちがここに集います。ちなみに、これは繁忙期ではなく、普通の日。しかも平日です。

日本人の姿もちらほらとうかがえます。旅行者にとっては国内移動をする大切なインフラ。なぜなら、ベトナムには新幹線含む電車が走っていないため、長距離の移動には空路が必要不可欠となります。特に短期滞在がほとんどの日本人にとっては、必ず乗りこなしたい移動手段となるでしょう。

IMG_0097.jpg飲食スペースも満席必至

搭乗を待つ時間は、飲食コーナーで食事をとりながらリラックスして待っているのもいいでしょう。搭乗ゲートは1階と2階があり、写真のこちらは1階の様子。フードコートのように料理やドリンクを扱うお店が複数店並んでいます。ただし、見ての通りの人だかり。すぐに満席になってしまいますので、席が空いたらすぐに確保するようにしましょう。

ゆっくりするなら2階がおすすめ

IMG_0628.jpg2階席はゆっくりできる

一方、2階席は御覧のようにほとんど利用客はありません。ほとんどの搭乗口は1階席に集まっているため、みなさん1階で待っている様子。飛行機に慣れていないと、搭乗ゲートの近くで待ってしまいがちなのが原因かと思います。基本搭乗開始はフライトの30分前。遅れることはあっても、フライトが早まることはありませんので、時計を確かめながらゆっくりとしていってください。

IMG_1436.jpgなぜ1階とこれほど人並みが違うのか......

お土産店

IMG_0115.jpg機内で食べるのもおすすめ

国内線にも関わらず、お土産ショップもいくつかあります。こちらは旅行者用のようで、通常のお菓子よりも、ベトナムにちなんだトラベルフードが多く見受けられます。国内移動であれば、どこのエリアに行くにもフライト時間は1時間少々。特に飲まず食わずでも問題ないかと思いますが、少しでも空旅を有意義なものにしたいとお考えであれば、こちらに立ち寄るのもいいかもしれませんね。

また、ベトナムの伝統手工芸である「刺繍」の専門店である「XQ」と呼ばれる刺繍最大手のお店も2階フロアにあります。ここではすべて刺繍で作った絵画が置いてあります大きなものは非常に高価ですが、卓上程度であれば十分お土産としておすすめできます。

フードエリア

IMG_0124.jpgベトナムではバーバーキングが人気

1階のフードエリアはどちらかというと、サンドウィッチのような軽食か、もしくはフォーやバインセオといったベトナム料理が主でした。対して2階のこちらはバーガーキングやダンキンドーナッツなど米国大手のファーストフードチェーン店があります。特にダンキンドーナッツは日本では1998年に日本から撤退しているので、まだ未体験の人もいるのではないでしょうか。

ちなみに、ベトナムではバーガーキングが根強い人気を誇っていて、マクドナルドは2014年に進出したばかり。ベトナム人にとっては、バーガーキングの方がなじみのあるファーストフードとなっています。また、バーガーキングはベトナム国内主要都市の空港すべてに入っていることから、「ベトナムに来たら、まずバーガーキングを食べる」という人もいるようです。

IMG_0129.jpgベトナム航空の専用ラウンジ

また、空港各社の専用ラウンジも設けられています。国内線ターミナルではベトナム航空とベトジェットエアがありました。ちなみに、他の空港でもよく見かける航空会社専用ラウンジですが、こちらは主にビジネスクラス以上の座席シートをお持ちの方、もしくは航空会社の会員になっている方(一般的に上級会員)が利用することができます。

ラウンジではソファでゆっくりできるほか、WiFiが完備されていたり、食事もほとんどがビュッフェ形式で無料で食べることができます。また、航空会社の中にはシャワーや仮眠室を常備しているところもあります。

トランジットの待ち時間なら入国するのもお勧め

トランジット時間が4時間以上ある場合は、ベトナムに入国することができます。長時間の待ち時間を使って市内観光をするのもおすすめです。タンソンニャット国際空港から近い観光スポットといえば、ベトナム戦争が終わるきっかけになった統一会堂やサイゴン教会、中央郵便局、ショッピングを楽しむならドンコイ通り巡りやベンタイン市場。スパやベトナム料理を楽しむという過ごし方もおすすめです。

搭乗ゲートでフライトの準備を

IMG_5569.jpgトイレも済ませておきましょう。

搭乗の30分前になると、アナウンスが流れたのち搭乗が開始されます。特にすぐに並ぶ必要はありませんので、トイレはしっかりと済ませておきましょう。ちなみに、トイレはベトナム語で「Nha ve sinh(ニャーベーシン)」です。「Toilets(トイレ)」でも通じます。もしあたりを見渡して見つからないようであれば、スタッフに質問してください。

快適な空の旅を演出

タンソンニャット国内空港は、それほど大きな面積ではありませんので、旅に不慣れな旅行者でも迷うことはないでしょう。空旅を利用することができれば、ベトナムの旅の幅がぐっと広がります。ホーチミンだけではなく、是非積極的にベトナムの各都市を楽しんでいってください。

[local, 90]

著者プロフィール

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ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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