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ダナンでおすすめの宿泊エリア

中部都市ダナンは、ハノイとホーチミンに次ぐ大都市とは言われるものの、まだまだ自然と素朴さが残る町。ハン川を境に対岸の向こうには南シナ海が広がり、近年はこのエリアを中心にリゾート開発が進んでいます。もちろん市街地も魅力は満載。そこで、今回は筆者おすすめの、ダナン旅行におけるおすすめの宿泊エリアをご紹介します。ホテル選びに悩んでいる方は、まずはエリアを下記から絞ってみてはいかがでしょうか。

中心市街地なら「ダナン大聖堂」周辺

DSCN9084.jpg現地人からは「鶏教会」として親しまれている

ダナンのメインストリートは、ハン川に沿って走るバクダン通りですが、その通りを一本中に入ったところにある道が「チャンフー(Tran Phu)」通りです。バクダン通りと平行して走っていて、真ん中にはダナン大聖堂が建っています。この教会の周辺には中級ホテルがいくつも並んでいて、旅行者だけではなく、ビジネス出張者にも人気のエリアです。ベトナムを感じるレストラン、食堂、屋台、カフェなど飲食店が充実しているほか、教会を拠点に北上するとダナン博物館、南方にはチャム彫刻博物館があり、それぞれ徒歩圏内の距離となります。

メリット尽くしのエリアなので、ビギナー旅行客におすすめです。これからどこに行こうかと悩んでいる方も、とりあえず教会周辺のホテルに宿をとっておけば、滞在に困ることはないでしょう。

ダナンの魅力を感じたいなら「バクダン通り」周辺

IMG_2666.jpg大理石像がいくつも並ぶ

ダナンのメインストリートであり、旅行者なら誰もが歩く目抜き通りが「バクダン(Bach Dang)通り」です。ハン川沿いには幅広い遊歩道が設けられ、夜はデートスポットへと変わります。その反対方向にはホテルとカフェが並び、カフェは夜にはバーになってベトナムらしいムードを楽しむことができます。また、現地人の若者の行きつけのアイス屋やカフェといった店があるのもこの通り。ロマンティックな時間を過ごすことができるでしょう。

大通り沿いに並んでいるホテルは中級となります。一泊3000円~5000円程度が相場。一方、大通りから一本細い道を入ると、ミニホテルが軒を連ねています。一泊1000円程度のホテルもいくつかありますので、予算を節約したい方は、こちらを歩いてみるのがいいでしょう。北部はソンハン橋まで。それ以上進むとホテルの姿はなくなります。南方もチャム彫刻博物館までがおすすめ。それより南もホテルはあるのですが、活動に不便となってくるほか、盛り上がりにかけます。

[local, 376]

リゾートに浸るなら「ミーケービーチ」周辺

IMG_6629.jpgヤシの木が南国を感じさせてくれる

南国の象徴ともいえるヤシの木が歩道沿いに一直線に並び生えるこちらは、「ボーグエンヤップ(Vo Nguyen Giap)通り」。一昔前までは何もない更地が続いていた殺風景な町並でしたが、現在はリゾートホテルが建ち並ぶビーチリゾートエリアへと変わっていきました。ビーチ目的のダナン旅行者はこの通り沿いのホテルを選ぶのもいいでしょう。一大ビーチのミーケービーチが傍らに広がっています。また、市街地まではソンハン橋もしくはロン橋を渡って行くことができ、タクシーで所要時間は15分ほど。

リゾート開発真っただ中に建つホテルなので、宿泊料金も市街地より高めの設定。安くとも3000円~とみておきましょう。その代わり、最安値のホテルであっても、比較的最近のオープンなのでどの部屋も清潔・快適です。予算が気になる方は、ホテルレストランのシーフードは高いので近くの海鮮食堂を利用するなどして予算を組み立てなおすといいでしょう。

[local, 144, 136]

郊外なら「バナヒルズ」に宿泊するのも

IMG_5662.jpgダナンの誇る巨大テーマパーク

ダナン市街地から車で40分ほど郊外へ向けて走ったところにある「バナヒルズ」は、山の麓にオープンした巨大なテーマパーク。いくつかゾーンがありますが、中でも注目どころが、中世フランスの町を再現したエリア。標高が高いため、乾季の猛暑の日でも過ごしやすい気候です。この町中でのんびりと生活をおくるのもいいでしょう。フランス風の町の中にはファンタジーパークや教会、ビュッフェレストラン、オープンカフェのほか、イベントも開催されます。そして、ラグジュアリーホテルもその一角に建ち、気分はさながらブルジョワ。

巨大テーマパークといっても2日も3日も楽しめるところではありませんので、宿泊は1日で十分。市街地までは距離があるほか、タクシーを捕まえるのに思いのほか時間がかかることもあります。その後の観光計画は余裕を持って立てるのがいいでしょう。

[local, 229]

穴場ホテルを見つけるなら「五行山」周辺

IMG_2901.jpg後光を放つ大仏

五行山はダナン市郊外。ホイアンとの中間地点にあります。旅行者にもおすすめの観光スポットであり、周辺には特産である大理石を扱う店がいくつも並んでいます。道路を挟んだ反対方向にはノンヌォックビーチが広がり、こちらはミーケービーチと異なりまだ手つかず。人の気配もほとんどありません。

この周辺はまだ開発途中で、ホテルの数もあまり多くありません。ただし、近場に高級ホテルがいくつかあるほか、何よりもホイアンまで20分程度なので、日帰りホイアン観光を考えている方にも最適。1日2日でホイアンとダナン双方を余すことなく満喫したいと考える、欲張り旅行者には向いています。ただし、周辺に飲食店などはありませんので、ホテルの中で過ごす時間が多くなりそうです。

[local, 126, 59]

初心者は教会周辺がおすすめ

今回はエリアごとに紹介しましたが、初めてのダナン旅行者は、周辺に観光スポットはお店がたくさんある教会周辺がおすすめです。ビーチリゾート目的なら対岸エリアです。とはいっても、いずれのエリアに宿泊しても、タクシに乗れば15分圏内。ちょっと足を延ばせばどこにでも行けることも覚えておくといいでしょう。

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著者プロフィール

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ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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